あなたにとって不都合な性格を変える
25の禁止令リスト
人は誰もがそれぞれの、思考(考え方)・感情(感じ方)・行動(反応や態度)のパターンを持っています。
例えば、会社の同僚(お友だち・ママ友)が集まって話をしているのを見た時、私の悪口を言われているんじゃないか(思考)と考えて、ドキドキ(感情)して、その場を離れてしまう(行動)人もいれば、何を話しているんだろう(思考)と興味が湧いて、ワクワク(感情)しながら、話に加われる(行動)人もいます。
そういった思考・感情・行動のパターンは、生まれもった性格だけではありません。そのパターンの多くは、成育環境の影響を大きく受けているとも考えられています。つまり自分が育った環境の中で、自分で取り入れた思考・感情・行動パターンの集まりが私たちの性格を形成しているということです。
これからご紹介する「25のリスト」は、あなたの性格形成に関わっているとされるものですが、幼少期の私たちは、これらを自分の身を守るために取り入れています。ただ、それを知らないでいるだけなのです。
自分にとって不都合なものを手放すために、私たちカウンセラーが一緒にお手伝いいたします。お気軽にご相談くださいね。
【生存に関する禁止令】
「存在するな」この禁止令は、
“私はいない方が良い”
“私は愛される存在ではない”という決断です。例えば、
- 「死にたい」と思うことがある
- 「消えてしまいたい」と思うことがある
- 生きている価値がないと思う
- 生きることへの罪悪感がある
- リストカット
- 自殺未遂
- 他殺願望がある
- ワーカーホーリック
- 危険なことや、無謀な運転をする
- うつ病の症状
- 摂食障害
- パーソナリティ障害
- 依存症(アルコール、ギャンブル、薬物、タバコなど) など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 幼少期の虐待(身体的・言葉・性的)
- 親の無視や無関心
- 身近な人の自殺
- 無条件の愛を受けていない
- 「お前さえいなければ、私たちの人生はもっと良かった」と言われた
- 「~する子はいらない」「お前は拾ってきた子」などと言われた
- 人の死を喜ぶような態度
- いじめ など
「健康であるな」この禁止令は、
“無意識で自分を病気(不健康)にする”という決断です。例えば、
- ストレスにさらされたり、大事な時に病気や怪我をする
- 病気や怪我をした時の話を、嬉しそうに話す
- 病気になること以外では、休めないと思っている
- 不健康になると、周りから優しくされる感覚がある
- 自分は病気とは無縁の存在だと過信している
- 過剰に動き回って、疲れ果てたい感覚がある
- 病気や怪我をする回数が多い など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 病気になった時に、愛情をもらえたり優しくしてくれた
- 身体の調子が悪くなると休めた
- 身内の中で身体の弱い人や、入退院を繰り返している人がいた
- 体調が悪くなれば、嫌なことを回避できた など
「信頼するな」この禁止令は、
“もう信用しない方がいい”という決断です。例えば、
- 基本、人を信用していない
- この世には信じられるものなどないと思っている
- 信じられるものは自分だけと思っている
- 対人関係ではいつも用心深くしている
- 自分のことは人に明かさない
- 誰かに利用されそうな気がしている
- いちいち細かく指示や操作をしたくなる
- 周囲の言動に敵意や攻撃性を感じることがよくある など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 裏切られた経験がある
- 「人は簡単に信用しない方がいい」と教えられてきた
- 親がアルコール依存症で信頼出来なかった
- 人から何度も約束を破られた
- 親の態度に一貫性がなく、安心して信用することが出来なかった
- 親から信用してもらえていない など
「正気であるな」この禁止令は、
“いつか、おかしくなってしまうのではないか”という決断です。
例えば、
- 正気を失いそうな不安がある
- おかしくなって自分がコントロール不能になることがある
- 正気を失った方が楽な感じがする
- 変わったことをして人から気を引こうとする
- 周りから「変わってるね」と言われると気分が良い
- 幼少期の頃から、親に対してどうにかなりそうなぐらいの強い憎しみを抱えている
- 極端に“普通”であることを意識している など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 幼少期に耐え難い怖さと悲しみを体験した
- 幼少期に親や祖父母など身内に精神病の人がいた
- おかしな行動をする時だけ関心を持たれた
- おかしな行動や発言をする人のマネをしても、直されたりしなかった など
「触れるな」この禁止令は、
“人との触れ合いをしないようにする”という決断です。例えば、
- 感情表現をあまりしない
- 人との情緒的なつながりを持とうとしない
- 人と心理的な距離が遠いがそのことをなんとも思っていない
- 人を頼らないし人から頼られると苦痛と感じたり重荷を感じたりする
- 親密さや感情的な交流を、心地良いと思わない
- つらいことをつらいと思わず、つらい体験を覚えようとしない
- 相手が泣いていても、自分が責められているように感じたりする など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 愛着の欲求が満たされなかった体験をしている
- 愛着の欲求が満たされないことで、深い傷つきを認めないようにした
- 親に接触を試してみたが叶わなかった
- 傷つきたくないので、思いやりや愛情などを軽視することにした
- 自分の傷つきを見ることをせず、強く生きることを決める など
【人間関係に関する禁止令】
「近づくな」この禁止令は、
“人に近づかない方が良い”という決断です。例えば、
- 人に近づくのが怖い
- 人に近づこうとすると抵抗がある
- 人と親密にならないようにしている
- 人と関わる時の距離感がよく分からない
- 人との間に見えない壁を作る
- ケンカが出来ない
- 友達が出来ない
- 人と接する時つい喋り過ぎてしまう
- 人に自分の物を触られたくない
- スキンシップが苦手 など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 親に近づいた時イヤな顔をされた
- 親に近づこうとしたら「あっちに行ってなさい」と言われた
- 虐待を受けていた
- 過去にいじめを体験したのをきっかけに、人には近づかないように決めた
- 周りの大人たちが親しい付き合いをしていなかった
- スキンシップをさせてくれなかった
- 親や親しみを感じていた人と死別し、「どうせ人は死んでいなくなるんだから、人には近づかないでおこう」と心に決めた など
「愛着を感じるな」この禁止令は、
“愛情を感じてはいけない”
“どうせ誰も私を愛してくれない”という決断です。例えば、
- 人と愛情関係を作ることに不安を感じる
- 見捨てられる不安感が強い
- 嫌われることが過剰に怖い
- 愛されている感じがしない
- 相手の愛情を疑ってしまう
- 自分の子供を愛せない・抱けない
- 相手から嫌われる前に自分から離れようとする
- 安心感がなく、空虚感がある
- どうせ自分は一人ぼっちになる感覚がある など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 自分が欲しい愛情を与えられなかった
- 愛情を求めても拒否された
- 養育者からの身体的虐待やネグレクトを受けていた
- 親の態度や言動から「愛されていない」と思い込んだ など
「属するな」この禁止令は、
“集団に属さない”という禁止令です。例えば、
- 集団になじめない
- 集団の中にいても孤独を感じる
- 組織の中で所属感がない
- 組織の中での不満を持ちやすい
- 転職が多い
- 過去にいじめを受けてからグループには属さないと決めた
- グループの中で疎外感がある
- 団体行動が苦手で孤立しやすい など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 幼い頃、家族がバラバラだった
- 家族の中で一体感がなく孤独を感じていた
- いじめや仲間はずれを体験した
- 内気な子というレッテルを貼られていた
- 自分だけ周りの子と何かが違っていた(頭が良い、裕福、親の職業が違う等)
- 親から「集団と関わるとロクな事がない」と言われていた など
「子どもであるな」この禁止令は、
“子どもらしくあってはならない”
“わがままであってはならない”という決断です。例えば、
- 人に合わせる
- 人に気を遣い過ぎる
- いい人として振る舞う
- 人に甘えられない
- わがままが言えない
- 自分より相手を優先する
- 我慢することが多い
- 過剰に人の世話をやいたり面倒をみてしまう など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 幼い頃から子どもらしくいてはいけない環境だった
- 両親の喧嘩が頻繁だった為、自分がいい子にしていればいいと思っていた
- 自分より人の気持ちを優先するよう教えられてきた
- 子どもらしく自由に発言すると怒られた
- 両親から「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから」と言われ、甘えさせてもらえなかった
- 無意識で親の感情の面倒をみてきた
- 子どもらしい振る舞いをするとバカにされた
- 親が亡くなり「自分がしっかりしないといけない」と思い込んだ など
「欲しがるな」この禁止令は、
“愛情を欲しがってはいけない”
“物を欲しがってはいけない”という決断です。例えば、
- 欲しいものが分からない
- 欲しい気持ちが湧いてこない
- 自分の欲求より他人の欲求を優先する
- 欲求があっても言えない
- 人のものは買えるけれど自分のものは買えない
- 人から「どうしたい?」と聞かれると戸惑う
- 買い物を頻繁にする
- 自分のしたいことが分からない
- 自分の望みは叶わないと思っている など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 親自身が欲しがらない
- 下の兄弟が産まれたので自分は我慢しないといけなかった
- 境遇が貧しくて欲しがれなかった
- 必要でないものは買ってはいけないと言われてきた
- 欲しがることは愛情を失うことだった
- 欲しがらない方が安全だと思っている
- 欲しがらないことが美徳とされてきた など
【自己に関する禁止令】
「お前であるな」この禁止令は、
“自分らしくあってはならない”という決断です。例えば、
- そもそも「自分らしい」がよく分からない
- 誰かのようでなければならないと思っている(成績、運動神経、身長、容姿、性格など)
- そのままの自分であってはいけない感覚がある
- 人と比較しては劣等感を感じる
- 劣等感を補おうとして過剰に頑張ってしまう
- 身体に鎧をまとって自分を出さないようにしている
- 本当の自分を生きていない
- みんなと同じようでなければならないと思っている など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 日常で他の子と比較されることが多かった
- 兄弟や姉妹・他の子ばかりを褒め、自分は褒められることがなかった
- 「お前はダメだ」と人格を否定された
- 自分の個性を否定された
- 他人のようでなければならないと強く思った
- 自分の性を認めて貰っていない
- 他の子のようになるよう親から期待された など
「離れるな」この禁止令は、
“親から離れてはいけない”
“親から自立してはいけない”という禁止令です。例えば、
- 自立するのが怖い
- 親から離れたいけれど、離れられない
- 独り暮らしが出来ない
- 親元を離れることに罪悪感がある
- 親に対して嫌な感情があるのはいけないことと強く思っている
- 親と連絡を取っていないと不安になる
- 親にハッキリ意見を言うとかわいそうと思う
- 自分がない感覚が強い など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 親から自立しようとすると、様々な危険な要素を持ち出されてきた
- 親元から離れないよう、おどされた
- 「ああしろ」「こうしろ」と親にコントロールされて育ってきた
- 子どもが生き甲斐で「離れたらお母さんがかわいそう」という雰囲気を与えられた
- 「離れることは悪いこと」という無言のメッセージを与えられてきた など
「見えるな」この禁止令は、
“見えてはいけない”という決断です。例えば、
- 周りから見られるととても恥ずかしい
- 存在感が薄い
- 自分を隠そうとする
- みんなの中に紛れ込んで見えないようにしている
- 自分の話しはあまりしたくない
- 周りとのバランスをとても気にする
- なるべく見えないように行動する
- 「見えたら危険」と感じる
- 自分から誘えない など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 人前で恥をかいた体験がある
- 家(親)が目立つ存在だった<町で有名な医者、政治家、学校の先生など>
- 目立つ行動をすると親が嫌な顔をする
- 周りから見えると、よくないことが起きると言われていた(出る杭は打たれる)
- 親の不仲や暴力で見えると危険だった
- 親は自分の話しに興味がなく聞いてもらえていなかった など
「重要であるな」この禁止令は、
“私は重要な存在ではない”
“出来ていない自分は価値がない”という決断です。例えば、
- 自信がない(本番で力が発揮できない)
- 何かが出来ていないとダメな人間と思う
- 人前で話す時とても緊張する
- 失敗を過剰に気にする
- 劣等感が強い
- 過度なプライドを持っている
- 自慢話が多い
- 自尊感情が低い
- 自分を他人と比較して、過剰に勝ち負けにこだわる
- 人からの批判や評価に敏感(絶望的、落ち込む、または攻撃する)
- 「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えない
- リーダーなど責任ある立場を任されると緊張して、本来の力を発揮できない
- 自分が重要な人間であることを示そうとする など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 何かが出来ていないと「お前はダメだ」「価値がない」と言われてきた
- 無条件に愛情をもらえていなかった
- 自分の話を否定された
- 他人やほかの兄弟を誉め、比べられてきた
- 親に自分の話を聞いてもらえない
- おまえは重要な存在ではない。という言動や態度を受けた など
「関わるな」この禁止令は、
“人に対してエネルギーや時間を費やすな”という決断です。例えば、
- 人と関わることがめんどくさい
- 人と関わるととても疲れる
- 他人に興味がない
- 人の変化に気づかない
- 人は人、自分は自分と思っている
- めんどくさそうな状況は避けて関わらないようにしてきた
- 頼られるとイラっとする
- 人の名前が覚えられない
- その場限りの表面的な付き合いが多い など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 幼い頃、自分に関心を持って欲しかったのに叶わなかった
- 興味を持ってくれないので、関わることを諦めた
- 人と関わったとき、めんどうなことに巻き込まれた
- 人と関わるとロクなことがないとよく聞かされていた
- 家族内のもめごとには見なくてもいいように守られてきた
- 過干渉でコントロールされる経験から、関わらないよう決断した など
【能力に関する禁止令】
「成し遂げるな」この禁止令は、
“成し遂げてはいけない”
“出来てはいけない”という決断です。例えば、
- 自分の人生はいつも中途半端だ
- 何かしていても気が変わりやすい
- 他にやりたい事が出てきて、今している事に興味をなくすことがよくある
- あと少しのところで止める
- 最後まで使い切らない(ノート、歯磨き粉、シャンプーなど)
- 途中まではうまくいくのに、いつも最後の詰めで失敗する
- 成功することに罪悪感がある
- 「自分は成功者にはなれない」と思っている など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 成し遂げたら親の関心がなくなった
- いつも「最後までちゃんとやりなさい」と言われてきた
- 親に勝負事で勝ったら「もうやらない」と親の機嫌が悪くなった
- 成し遂げたら友達が離れていった
- 「あなたはすぐ投げ出す」とよく言われてきた
- 「出る杭は打たれるから成功して目立つのは良くない」と教えを受けてきた など
「成長するな」この禁止令は、
“成長してはいけない”という決断です。例えば、
- 見た目が実年齢より子供っぽい(幼い)
- 考え方や行動や話し方が幼稚
- 周りの人が普通に出来ることでも、とてもハードルが高く感じる
- やらなくてはいけないことへの責任感が希薄である
- 些細なことで口論になる
- 出来ない立ち位置にいることが多い
- 周りがみんな大人(しっかりしている)に見える
- 感情が不安定になる時が多い
- 上の立場・役割になるとかなりの不安感に襲われる など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 過保護・過干渉の親に育てられた
- 出来ない方が喜ばれた(かわいがってくれた)
- 末っ子が面倒をみてもらう場面を見て、自分も成長しないようにしようと決めた
- 親がいつまでも子ども扱いする
- 「小さい時はかわいかった」という話ばかりする
- 大変そうな両親の姿を見て、大人になりたくないと強く思った
- 成長したらみてもらえなくなる体験をした など
「考えるな」この禁止令は、
“自分が考えるように考えてはいけない”という決断です。例えば、
- 考える事が出来ない
- 考えようとすると頭が真っ白になる
- 考えることは難しいことと思っている
- 自分の考えがよく分からない
- 考えていると頭が混乱してくる
- 特定のことについて考えられない(お金、勉強、仕事、数字、セックス等)
- 考える事が苦手
- 取扱説明書を読むと眠くなる
- 頭が悪いと思っている など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 「お前の考えは未熟だ」と言われてきた
- 自分が考えた意見に対して親が否定的だった
- 考え方を馬鹿にされた
- いつも親が代わりに考えてくれていた
- 特定のことだけ考えてはいけないと言われた(お金、遊び、セックス等)
- 考えない親のモデルをみてきた など
「成功を感じるな」この禁止令は、
“成功を感じてはいけない”という決断です。例えば、
- どこまでやっても達成感がない
- 成功すると悪いことが起きそうな気がしている
- 成功するとすぐ次の目標に向けて頑張る
- 「もっともっと」と頑張り続ける
- 成功してしまうとその先がない感じがしている など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 親が褒めてくれない
- 成果を出しても喜んでもらえなかった
- 「まだまだ」とよく言われてきた
- 「それが出来たくらいで有頂天になるな」と言われてきた
- 出来ていないところばかり指摘されてきた など
「するな」この禁止令は、
“自分の人生を生きるな”
“自由に行動してはいけない”という決断です。例えば、
- 優柔不断である
- やりたいことはあるのに動けない
- 失敗することを恐れている
- 考えるばかりで行動出来ない
- 極端に用心深い
- あれこれ考えて心配ばかりしている
- 行動することに不安感が強い
- 確実に安全が確認されるまで動かない
- 自分のやりたいことが出来ていない など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 心配性な親だった
- 「失敗したら取り返しがつかない」と言われてきた
- 「本当にそれでいいの?」と言われることがよくあった
- 親が行動しない人だった
- 失敗すると責められてきた
- 「ああしろ」「こうしろ」と過保護にされ、自分で自由に行動してこなかった など
【安全に関する禁止令】
「楽しむな」この禁止令は、
“楽しんではならない”という決断です。例えば、
- 人生が楽しくない
- 楽しめない
- 楽しいことがない
- 楽しいことがあっても、楽しくなかったことにする
- 楽しいことをしてはいけない感覚がある
- 楽しんだ後に罪悪感がある
- 楽しかった後には、悪いことが起こるような不安がある
- 楽をすることはいけないことと思っている
- 睡眠障害がある
- いつも何か楽しいことや幸せを探し求める など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 楽しんでいたら妬まれた
- 楽しむことは良くないことであるかのように教えられた
- 親が大変な時に、自分だけ楽しんだら嫌味を言われた
- 親が楽しまない人だった など
「感謝するな」この禁止令は、
“感謝してはいけない”という決断です。例えば、
- ありがたい気持ちが湧かない
- やってもらえなかったことに対する不満が多い
- 過去のことに恨みを持ち続けている
- ないものばかりに目がいってしまう
- 「ありがとう」の言葉が多すぎる
- 感謝していることをやたら言う
- 人間関係や自分の人生が無味乾燥な感覚がある
- 足りていない感覚や満たされていない感覚が強い など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 感謝することを強要された
- 人に対して不信、警戒、疑念、恨みを持つことを教えられたり実際に経験したことがある
- 家庭環境の中で、感謝する人がいなかった(やってもらって当たり前)
- 人に対して暖かさを求めたが、応えてくれず失望した など
「感じるな」この禁止令は、
“感情を感じてはいけない”という決断です。例えば、
- そもそも感情がよく分からない
- 普段からあまり感情に目を向けない
- 感情を出すことはあまりよろしくないことだと思っている
- 感情を出す人をみっともないと思っている
- 子供の頃の記憶があまりない
- 感情のコントロールができない
- 笑ったり、泣いたり、怒ったり、怖がったりすることがほとんどない など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 自然な感情を感じることを抑圧されてきた
- 感情を出したら馬鹿にされた・笑われた
- 感情をあらわにしている人を親が否定していた
- 親が感情を表さない人だった
- 自由に感情を出せない境遇だった
- ストレートに感情を出すと危険だった など
「くつろぐな」この禁止令は、
“くつろいではいけない”という決断です。例えば、
- くつろぎ方が分からない
- のんびりしたり、だらだらする事が出来ない
- 身体の力が抜けない
- くつろぐことに罪悪感がある
- いつもきちんとしている
- いつも忙しくしている など
これらを決断したきっかけとなる言動や背景は、
- 家族がみんなゆっくりのんびりしていない
- 親が大変な時くつろいでいたら嫌味を言われた
- 常に何かしていないといけない環境だった
- 自分だけくつろいでいたら怒られた など
「幸せであるな」
この決断をしている人は、「人生はひどい」と感じて生きているか、または「いつか必ず幸せを手に入れるのだ」と幸せな未来を強迫的に追い求めます。
私たちが生きる上で「幸せを感じる能力」がいかに大切かは、説明しなくても誰もがわかることだと思います。私たちはどんな環境にあっても、「幸せを感じる」ことは可能なのです。「幸せであるな」の禁止令は、今まで挙げてきたすべての禁止令に関わる「思考・感情・行動」のパターンを変えることで得られるのではないかと考えます。
私たちカウンセラーも、クライアント様と一緒に「幸せを感じられる」ことをゴールにカウンセリングをしているのかもしれません。